最近めっきり寒くなってきましたね。
今回は、そんな寒い季節にピッタリな調味料のお話です。
いしる
我が能登の地には、いにしえの時代から伝わる「汁」があります。
それは、「いしる」という名の黒い汁です。
いしる は、魚介類を発酵させて作られる「魚醤(ぎょしょう)」と呼ばれる調味料の一種で、イカやイワシを原料としており平たく言えば「魚の汁」です。
魚醤といえば、秋田の「しょっつる」やタイの「ナンプラー」なんかが有名ですね。
この『いしる』は「しょっつる」や香川の「いかなご醤油」と並んで、「日本三大魚醤」の一つとされています。
つまり魚醤界の横綱クラスなのです。
しょっつるが 白鵬 なら いしる はさしずめ 日馬富士 といったところでしょうか。
ビール瓶やカラオケのリモコンで後輩を殴って引退するくらいスケールのデカい男です。
知らないと恥ずかしいですよ。
いしるの使い方
煮物や刺し身のつけ汁として使用されるほか、「いしる鍋」などの鍋物にも使われます。
個人的には「とり野菜みそ」との相性が抜群だと思います。
使い方は、とり野菜 に いしる を適量加えるだけ。
とり野菜みそはそれだけでも非常に美味しいのですが、いしる を加えることで とり野菜みそ の旨みが最大限に引き出されます。
凝縮された魚介の旨味をダイレクトに堪能したければ、直接飲んでみてはいかがでしょうか。
オススメはしませんが…
いしる と いしり
いしる とよく似たもので「いしり」というのがあります。
さすが連日ワイドショーを騒がせた大横綱!
早くもニセモノ登場かと思いきや、こちらのサイトによると
- イワシの汁 = いしる
- イカの汁 = いしり
というように区別しているようです。
その一方で
いしるは石川県の奥能登で作られる魚醤。いしり、よしる、よしりなどの別名がある。
と、 Wikipedia には書かれています。
つまり、いしる と いしり 、さらには よしる・よしり は同じものです。
日馬富士 と 安馬 と ダワーニャミーン・ビャンバドルジ が同一人物なのと同じことです。
いしる の買いかた
いしる は石川県内のスーパーのほか、道の駅などでも売られています。
もちろんインターネットでも簡単に買うことができます。
イワシの いしる とイカの いしる では味が全然違います。
作っている会社もたくさんあるので、いろいろな いしる を試してみてはいかがでしょうか。
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